もし介護事故が発生したら?
介護事故が発生した際はどうすればいいのか、詳しく紹介します。
求められる対応
介護事故を完全に防ぐのは困難だからこそ、発生した際の対応についても知っておかなければなりません。ただ動揺していても意味がないので、迅速かつ適切に対応することが求められます。被害を最小限にするためにも、「利用者への対応」「利用者の家族への対応」「関係者への対応」を必ず実施してください。
利用者への対応
介護事故が起きた際にまず実施すべきなのが、利用者の安全確保です。意識の有無や怪我の状態などを確認してください。その上で、医師への連絡や救急車の手配などを行います。状態によっては、気道確保などの処置も必要になるでしょう。利用者の安全確保を即座に行うことで、その後の被害を最小限に抑えられます。安全が確保できた後は謝罪や賠償などのステップに進みますが、どの場面においても誠意を込めて対応することを忘れないでください。状況の説明や、今後の対策についても抜かりなく行いましょう。
家族への対応
利用者の安全が確保できた後は、家族へ連絡をします。まずは謝罪を行い、介護事故が発生した経緯や利用者の状態を伝えます。その際も、誠実な対応が求められます。連絡が遅れた場合、介護サービスそのものに不信感を持たれてしまう可能性もあるので、迅速に対応してください。状況によっては、関係者を集めての謝罪や賠償が必要になるかもしれません。法的責任が問われるかどうかは後々になってくるので、まずは誠実な謝罪が求められることを理解しておきましょう。
関係者への対応
利用者とその家族への対応だけでなく、関係者への対応も必要になります。利用者の安全を確保した後は、介護事故の報告をしなければなりません。また、それに関わった人を集める必要もあるでしょう。介護事故が発生した際の状況や利用者の状態など、細かい部分まで報告が求められます。状況が落ち着いた後も、責任者への報告は続きます。また、介護事故報告書の作成に伴い、医師や保険会社への連絡も必要になります。
事務手続きが済んだ後は、再発防止に向けた取り組みを実施します。介護事故が発生した際の状況などを共有し、今後はどういった対策が必要になるかを話し合いましょう。その際は、介護事故が起きた原因を詳しく分析する必要があります。
まとめ
以上が、介護事故が発生した際に求められる対応です。焦って間違った対応をすると、事態がさらに悪化する可能性があります。そうならないためにも、いざという時には冷静かつ適切に対応できるよう、日頃から意識して業務に取り組みましょう。
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