介護事故を防ぐために

2024/10/14

介護事故を未然に防ぐためには、リスクマネジメントを徹底しなければなりません。介護現場において、リスクマネジメントは必須のものです。介護サービスの主な対象は高齢者で、身体機能の低下などの理由から、日常生活における何らかのトラブルが発生しやすい状況です。リスクマネジメントをすることで介護事故を防げるだけでなく、サービスの質向上にもつながるでしょう。また、訴訟のリスクを下げるためにもリスクマネジメントが必要です。

2024/10/15

リスクマネジメントはまず、リスクの特定から始めます。過去に発生した介護事故やヒヤリハットの事例を調べましょう。その上で分析をします。防げる介護事故だった場合は、その要因を明確にします。要因が分かれば、対策や対処法を検討できます。対策や対処法を考え、実施した後は振り返りをしてください。改善点があれば積極的に提案していきます。また、それまでの過程や実際に取り組んだこと、その結果決まった対策や対処法を全ての職員に共有しましょう。

2024/10/17

介護事故を防ぐために、介護職員は日頃から注意深く業務に取り組まなければなりません。ただし、完全に防ぐことは困難であることも理解しておきましょう。業務の性質上、どうしても防げない介護事故は存在します。また、過度に意識すると利用者の行動を制限し、自分の管理下に置くような状態になってしまいます。自立支援にそぐわないような取り組みは、本来の意味での介護とはいえません。防げる介護事故については必ず防ぐといった意識を持ちましょう。

2024/10/18

介護事故が発生したら、まずは利用者の安全を確保しましょう。意識の有無や怪我の状態を確認し、その上で医師への連絡や救急車の手配などを行います。利用者の安全が確保できた後は、家族への対応を行います。介護事故が起きたことに対する謝罪や状況説明をします。また、関係者への対応も必要になります。発生した介護事故について、当時の状況や利用者の状態などを細かく報告します。加えて、再発防止に向けた取り組みも求められるでしょう。